3C分析~戦略立案の基本~
3C分析とは?
・顧客・市場(Customer)
・競合(Competitor)
・自社(Company)
の3つの頭文字を取ったフレームワークのことです。
主にマーケティング戦略の策定時に戦略を立案する前に、自社が置かれている環境を自社の内部と外部に分け、自社の強みを活かせる戦略を立案するために用います。
3C分析の3つの要素
市場・顧客(Customer)
顧客視点でのマーケティングを行うため、最初に市場・顧客から進めます。
市場の規模、成長性、市場の顧客ニーズなどを分析していきます。
顧客ニーズの多様化が進んでいるため、ライフスタイル(インドア志向など)・パーソナリティ(環境志向など)・ベネフィット(機能性など)にも着目します。
自社(Company)
自社の状況を、経営資源である「人・モノ・カネ・情報」から分析します。
組織・商品品質・収益性・ノウハウなどから、自社の強みと弱みを把握します。
競合(Competitor)
自社の競合の状況を、競合の数、新規参入企業、競合の強みと弱みなどを分析します。
直接的な競合だけではなく、新規参入してくる可能性がある企業や、代替品の脅威にも着目します。
3C分析の具体例
Aヨガスクール(個人事業主)
市場・顧客(customer)
市場規模:商圏のB市では、40代、60代の人口が多い。
市場の顧客ニーズ:テレワークが進み、肩こり・腰痛に悩む人が増加している。
自社(company)
人:代表一人で事業を行う。
モノ:固定客のニーズに合わせた柔軟なメニュー作成。
カネ:一定の売上高を確保。
情報:地域に密着しており、B市からの紹介や地元店舗との協業を実施。
競合(competitor)
同一商圏内では、Cヨガスクール一社。古くからスクールを実施しており、認知度が高い。
※実際は、競合になりそうなサービスを提供する他社についても、分析する必要があります。
A社の強みと弱み。
強み:ニーズに合わせたメニュー作成。地元店舗との協業。
弱み:認知度が低い。スクール回数の増加が困難。
以上の結果を基に、戦略を検討していきます。
A社の場合は、肩こり・腰痛に特化したメニューを開発する。また、地元店舗との協業も行い、プロモーション活動を実施する。
※都合により大幅に割愛していますが、実際はもっと詳細に分析します。
3C分析のまとめ
自社が置かれている状況を
・顧客・市場(Customer)
・競合(Competitor)
・自社(Company)
の3つの要素から分析して、戦略の方向性を検討するフレームワークです。